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逆境的小児期体験と発達性トラウマ障害
(2021.12.06更新)
2018年に改訂されたICD-11(日本語版は2022年に刊行予定)で「複雑性PTSD(complex PTSD)」の診断基準が採用され、幼少期から児童期にかけての虐待・ネグレクトなどの逆境体験に曝さ… ▼続きを読む
複雑性トラウマ・愛着外傷による複雑性PTSDの治療
(2021.11.29更新)
愛着トラウマやその影響について解説してきた『「死にたい」の根っこには自己否定感がありました。——妻と夫、この世界を生きてゆく』の「第1章・妻セリという症例」も今回で終わりになります。
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トラウマから回復し続けるための「自己—関係観察」
(2021.11.22更新)
セリさんが診断された「境界性パーソナリティ障害」は、①アイデンティティ混乱、②安心の乏しさ、および見捨てられることへの敏感さを特徴とする不安定な密着関係、③激しい情動的反応性、④衝動的な自己毀損行動、… ▼続きを読む
自他境界と解離性障害
(2021.11.15更新)
『双極Ⅱ型とbipolar spectrum disorder』という論文で、『うつ病新時代——双極Ⅱ型障害という病』(『双極Ⅱ型障害という病——改訂版うつ病新時代』)を引用して、内海先生の双極Ⅱ型障… ▼続きを読む
境界性パーソナリティ障害と双極II型障害
(2021.11.08更新)
北海道大学大学院保健科学研究院の傳田教授は、「双極性障害」と「ADHD(注意欠如/多動性障害)」で共通する非特異的な症状として、イライラ感(易刺激性)、多弁、注意散漫、活力の増大をあげられています。
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逆境的小児期体験とパーソナリティ障害
(2021.11.01更新)
一般精神科診療所の外来通院患者における「逆境的小児期体験(ACEs)」と「潜在的トラウマ体験(PTEs)」の頻度を一般人口のデータと比較した報告があります。
論文では、対象者のうち1… ▼続きを読む
アタッチメントとその障害の臨床像
(2021.10.27更新)
「愛着障害(アタッチメント障害)」の要因は、「身体的虐待や性的虐待といった直接的、侵襲的な出来事ではなく、適切な愛着を形成する「機会」もしくは「場」がないこと」とされてきました。(牧之段, 岸本. 精… ▼続きを読む
感情調節・衝動制御の困難とDESNOS(特定不能の極度ストレス障害)
(2021.10.25更新)
『否定的自己概念と解離〜気分変調症との違い』で、ニクレスクとアキスカルは、気分変調症を、アンヘドニアを主徴とする「無力型気分変調症」と、トラウマの関与がある「不安型気分変調症」に分類したことを紹介しま… ▼続きを読む
アタッチメントとその障害の今
(2021.10.20更新)
一般向けの本では、いわゆる「愛着障害(アタッチメント障害)」は、乳児期から幼少期の養育者との関係に起因する、回避型・アンビバレント型・恐れ型など、安定型以外の「不安定型アタッチメントスタイル」を指すも… ▼続きを読む
過食嘔吐を止めて!
(2021.10.19更新)
「過食嘔吐を何とか止めてください」とすがる思い出クリニックを受診される患者さんは少なくありません。
私もかつて同じような気持ちを経験しました。特に、拒食期から過食期へ移行したばかり… ▼続きを読む