生野信弘先生ブログ「聴心記」
心的外傷後ストレス障害(PTSD)とさまざまな疾患
(2024.04.08更新)
「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」という診断名は、一般の人たちにも浸透しているようです。
しかし一方で、うつ状態に伴う反芻思考や強迫性障害の強迫観念を、PTSDの再体験症状であると誤って診断して… ▼続きを読む
発達性トラウマ障害でみられる症状
(2024.04.01更新)
わが国の疫学調査では12種類の「逆境的小児期体験(ACEs)」の1つでも体験したことのある成人は32%と報告されています。
精神科クリニックに通院中の患者の61%が少なくとも1つの「逆境… ▼続きを読む
発達性トラウマと発達性トラウマ障害の違い
(2024.03.25更新)
トラウマ関連障害の領域では、似たような名称が全く別の意味をもって使われるために、注意深く読む必要があります。
たとえば、ベッセル・ヴァン・デア・コークらが「精神疾患の診断・統計マニュアル… ▼続きを読む
複雑性PTSDの発達段階ごとの特徴
(2024.03.18更新)
「複雑性PTSD」は、【出来事基準(単回性または持続性・反復性)】に相当するトラウマ体験によって、【PTSD症状:再体験、回避、脅威の知覚】と【自己組織化障害(DSO)症状;感情調節障害、否定的自己概… ▼続きを読む
複雑性PTSDの診断基準〜自己組織化障害と機能障害
(2024.03.11更新)
「複雑性PTSD」は、【出来事基準(単回性または持続性・反復性)】により、【PTSD症状:再体験、回避、脅威の知覚】と【自己組織化障害(DSO)症状;感情調節障害、否定的自己概念、対人関係障害】があり… ▼続きを読む
複雑性PTSDの診断基準〜外傷的出来事とPTSD症状
(2024.03.04更新)
ジュディス・ハーマンの『心的外傷と回復』が1999年に刊行され、「コンプレックスPTSD(complex PTSD)」という概念が提唱されました。
ハーマンの「コンプレックスPTSD(c… ▼続きを読む
逆境的小児期体験は発達性トラウマ障害を引き起こすか
(2024.02.26更新)
「ACE研究(逆境的小児期体験研究)」から、児童期から少年期にかけてトラウマ体験がある人は、予想よりはるかに多いことが示されています。
「逆境的小児期体験(ACEs)研究」に参加した1万… ▼続きを読む
発達性トラウマ障害と逆境的小児期体験
(2024.02.19更新)
ICD-11の「複雑性PTSD」の出来事基準は、「拷問、強制収容所、奴隷制度、大量虐殺、その他の組織的暴力、長期にわたる家庭内暴力、幼少期の性的・身体的虐待の繰り返しなど」と定義され、直接体験に限定さ… ▼続きを読む
トラウマ関連障害の再体験症状と回避症状
(2024.02.12更新)
『トラウマ体験と複雑性PTSD・発達性トラウマ障害』で、反芻的思考、想起刺激による悪化、回避など、PTSDに類似した症状を呈した場合には、ICD-11では「適応反応症(適応障害)」と診断することになっ… ▼続きを読む
心的外傷的出来事(トラウマ体験)の諸相
(2024.02.05更新)
一般の人が使う[トラウマ]とは異なり、医学的な意味での【トラウマ(心的外傷的出来事)】は診断基準によって定義されています。
心理の領域では、一般的な意味での[トラウマ]を[小文字のトラウ… ▼続きを読む