摂食症(摂食障害)外来
摂食症(摂食障害)は、主に精神的な理由から食事摂取を減らしてしまったり、明らかな低体重(やせ)であるのにそう認識できなくなったり、食欲がコントロールできずに明らかに通常量より多く食べしまったり、やせるために自分で嘔吐、下剤を多量に使ってしまう疾患です。
摂食症と向き合い、心身をトータルサポートするために当院では
・摂食症そのものに対する心理療法(基本はガイデットセルフヘルプ、またはより集中的に治療する認知行動療法CBT-E)
・摂食症による内科的な問題に対する対症療法(主に便秘症、電解質異常、栄養欠乏に対する治療)
・摂食症に合併している精神疾患の治療(主に薬剤治療)
・治療をするための環境調整や周囲の方々への説明
という視点で治療をしていきます。
<摂食障害に関する心理療法>
・疾患教育と環境調整/ガイデッドセルフヘルプ
短時間の外来の中で行います。
御本人が摂食症の症状を改善するための工夫することに対して、専門家として道案内としてサポートします。
日本の保険医療制度の中ではこれがスタンダードと言えると思います。
具体的には治療のペースメーカーとなったり、相談、質問にお答えするという形になります。
基本的には、摂食症のための強化版認知行動療法(CBT-E)の考え方に沿ったガイドを行っていきます。
・認知行動療法(CBT-E) (希望され、適応と考えられた方のみ)
原則週1回、1回30分を20回(+α)でプログラムされた治療を行います。
*詳細は診察時、もしくは受診相談メールでお問い合わせください。
<摂食症に関する内科的治療>
胃腸の症状については、嘔吐に伴う逆流性食道炎、便秘症に対する薬剤治療を行います。市販の下剤乱用をしてしまっている方に関しては将来の腸の機能を守るため、刺激性の市販下剤の量を減らし、他の下剤に置き換えていきます。
採血結果によってはカリウム、リンという電解質のバランスを改善する治療を行います。
ビタミンB1、鉄、亜鉛の不足が証明された場合については、その補充が身体的だけではなく、精神的にも有効ですので処方をします。
<摂食症と関連する精神疾患の治療>
摂食症は、他の精神疾患を合併することが実際にはとても多いです。
特に不安症、うつ病、躁うつ病、注意欠如多動症(ADHD)、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などは、その治療を先に行った方が良い場合が多いと考えます。
合併する精神疾患については必要に応じて標準的な薬物療法を行います。
(詳細はブログをお読みいただけますと幸いです)
逆に、栄養をしっかり取ることや、体型へのとらわれを改善することで、うつ症状が治ったり、不安症状、注意力低下が良くなることもあります。
何を優先して治療していくかという戦略は、オーダーメイドになる部分ですのでご相談させてください。
