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過食・過食嘔吐の治療

摂食障害から回復するための8つの秘訣

m010100こころの健康クリニック芝大門では、2020年4月より、新たに過食・過食嘔吐の治療として摂食障害の一般外来と認知行動療法を始めました。

一般外来での治療によって「準備期」から「実行期」に進んだ方は、『摂食障害から回復するための8つの秘訣』を併用した「対人関係療法」によって過食・過食嘔吐からの治療を進めていきます。

 

「対人関係療法」と『8つの秘訣』の治療で目指していくところは、摂食障害行動からの完全な回復と再発防止です。

 

摂食障害(過食・過食嘔吐)から回復するプロセス

摂食障害(過食・過食嘔吐)からの回復は、行動変容を動機づける5つの段階のそれぞれの時期に典型的な考え方や感じ方があります。

 

1.前熟考期

問題を抱えていると思っていない、あるいは、今の状態を変えたいと思っていない。

(1)私には何も問題なんてない。

(2)もしかしたら問題なのかもしれない。でも大したことない。

(3)私には問題がある。でも気にしない。

 

2.熟考期

問題を抱えていることを自覚し、今の状態を変えたほうがいいのだろうかと漠然と思っている。しかしどこから始めたらいいのか、どうしたらいいのかわからない。

(4)変わりたいけど、どうしていいのかわからないし、怖い。

(5)変わろうとしたけど、私にはできなかった。

 

3.準備期

今の状態を変えたいという心の準備ができており、行動にも移したいと思っている。いろいろな選択肢を探して、インターネットで調べたり、セルフヘルプの本を買ったりしている。

 

4.実行期

今の状態を変えたいと認識しており、実際に行動して、計画を立て、異なるやり方を試している。

(6)やめられる行動もいくつかあるけど、すべてはどうしても無理。

(7)摂食障害行動はやめられるけど、摂食障害思考が頭から離れない。しかし行動に映すことはない。

(8)摂食障害行動からも思考からも解放されているときが多いが、常にというわけではない。

 

5.維持期

新しく習得した行動を続けて、問題行動を繰り返さない。

(9)摂食障害行動や思考から解放されている。

(10)回復した!

 

「対人関係療法」と『8つの秘訣』

対人関係療法と『摂食障害から回復するための8つの秘訣』を併用した治療の中で、患者さんは以下の3つの課題に取り組んでいきます。

  • 自分の気持ちをよく振り返る(自分との関係を改善する)
  • 自分の周りの状況に変化を起こす(行動の仕方を変えていく)
  • 対人関係スキルを高める(他者との関係を改善する)

食べ物で自分を麻痺させるのではなく、自分の気持ちに注してはっきりつかめるようになる、つまり、自分自身との関係を改善し、他人との関係を改善できれば、ネガティブな気持ちをコントロールするために食べ物を利用しなくてすむようになるでしょう。
ウィルフリィ『グループ対人関係療法』創元社

 

対人関係療法と『8つの秘訣』にとり組みながら、「自己志向(自分との関係+行動の仕方)」と「協調性(他者との関係)」を、バランスを取りながら高めていきます。

「自己志向」と「協調性」のバランスは安定した「アタッチメント」の土台にもなります。

 

※摂食障害(過食・過食嘔吐)の対人関係療法あるいは一般外来での精神療法を導入できる目安は、BMI: 16.5以上で、3食の食事摂取ができているなど、脳の栄養状態が改善し、神経認知機能(記憶・注意・遂⾏機能など)と社会認知機能(他者の意図や性質を理解するなど対⼈関係の基礎となる精神活動)の問題がなくなった方としています。

 

また摂食障害(過食や過食嘔吐)の対人関係療法を希望される方は、『私はこうして摂食障害(拒食・過食)から回復した』『摂食障害の謎を解き明かす素敵な物語』をお読みになっておくと、スムーズに治療を始められます。

 

※過食や過食嘔吐の一般外来は【摂食障害の一般外来と認知行動療法】から、対人関係療法による治療は【対人関係療法による治療】からお申し込みください。

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