みなさん、こんにちは。先週末から急激に暖かくなりましたね。
自宅近くの梅の花が咲いていて春の訪れを感じつつも、花粉が一斉に舞いだしたので花粉症もちの私としてはとてもつらい季節になりました。
そして暖かい陽気も束の間、今週末にかけて冷え込み降雪の予報も出ています。
季節の変わり目、体調を崩さないように気をつけていきましょうね。

今日は以前のブログでもこころとからだは別々のものではなく、密接に関わりあっているお話(http://ipt-clinic.com/rework/2017/06/20/こころとからだ/)をしましたが、今日はその続編です。

◆例えばもし突然、予想もしていなかったような悲しい出来事に遭遇したとします。
もしその時に涙を我慢して、何事もなかったことのように振る舞おうとしたとき、どのようにからだは反応をするでしょうか。また悲しみを感じたくなくて無意識に抑えこもうとしたとき、からだはどのような力が入るでしょうか。

人は悲しみをこらえたときに、

・涙が流れないようにこめかみや眉間のあたりに力をいれて押さえつける
・グッと悲しみをこらえるために歯を食いしばる
・気丈にふるまおうと必要以上に首や肩、背中周りに力が入る

と、からだのいたるところの筋肉を緊張させて硬くしていきます。
オーストラリアの精神分析家、ヴィルヘルム・ライヒが「筋肉の鎧」と表現したように、悲しみだけではなく、怒りや不安などのネガティブな感情を抑えこもうとしたとき、からだの筋肉を硬くして感じないようにして、自分のこころを守っていくと考えられています。

◆感情を抑え込むことは、一時的に不快な感情を感じにくくして大きく悩まされることはありません。ですが、こころの深いところでは悲しみや怒りなど解消されていない感情は残り続けていきます。

心理的抑圧が続くことで、慢性的に筋緊張が続いて身体症状が生じてきます。例えば、

・涙を流さないように目の周りや頭部に力が入り続けることで【頭痛】になる
・歯を食いしばり首、肩、背中に力が入ることで【肩こり】【背部痛】【首の痛み】が生じる
・全身の筋肉が緊張して交感神経が高まることで【動機】【浅薄呼吸】【嘔気】【下痢】が生じる

など、身体面での不調がいたるところにあらわれてきます。
このようにこころに抱えたストレスや感情とからだ(筋肉)は密接に結びついているのが理解できるかと思います。

◆【頭痛】などで調子を崩した時に、「どこから体に原因があるのでは」と検査をしたけれども、何も異常がなかったという経験をされた方は少なくないと思います。

そして「心理的には特に何もなかったけど」とこころの問題ではない、と考える人もいるかもしれません。ですが、こころとからだを別物にせず心身一如として考えると、身体的不調の裏に何かしらの心理的ストレスや抑え込んでいる負の感情が隠れていることがあることがあります。
例えば全身のコリでマッサージを受け、筋肉がほぐれてすっきりしたとしても、1週間もしないうちに全身がバキバキになる場合、身体面ではなく心理的な問題が解決していないため慢性的な筋緊張が続いていることもあります。

◆このように異常がみられない【頭痛】などの症状の緩和には、自分がどのようなことでストレスを感じて、どのような考えや感情を抱いているかに気づき、自己理解を深めていくことが有効なことがあります。そして自分の中で留めておいたネガティブな感情を話すこと、感情のままに泣いてみるなど、安全な場所や環境で表出することで浄化され、心の平穏を取り戻すきっかけになります。感情に気づき外に出してあげることで、抑えるつける必要はなくなるため、それに伴う身体反応も緩和されていくこともあるのです。

頭痛、首や肩のコリなどは身体症状にとどまらず、こころの不調のサインかもしれません。
身体の調子が悪いから、と決めつけすぎずに自分の中でどんなことがストレスなのだろう、と見つめてみることも大切かもしれませんね。

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