2月9日に平昌オリンピックが始まりました。来月にはパラリンピックも開催されます。

このところ、毎日のように日本人選手の活躍が報じられています。私としては、髙梨沙羅選手がメダルを取れてよかった、と思っています。前回のオリンピックはまだ17歳で、4位という結果に対して「支えてくれた人に申し訳ない。」と涙を流しながら話していたことを覚えています。今回は自分の納得できるジャンプを、自分のために飛んでくれたらいいな、と思って見ていました。なので、髙梨選手の笑顔が見られてうれしいです。
それにしても、21歳の若さで、オリンピックという大舞台でプレッシャーを背負って、結果を出せるのはすごいことですね。どうやって気持ちをコントロールしていくのでしょうか。同じことはできないかもしれませんが学べることがありそうです。
スポーツ選手の試合後のインタービューを聞いていると自分のパフォーマンスに対してできているところ、できなかったところを的確につかみ、対策を立てていくことが当たり前のようにできているように思います。自分を客観視できる力、できなかったことを潔く受け入れる力、そしてさらに努力する力。一流選手には競技のスキルだけでなくいろいろな力が必要なのだと思います。

オリンピック・パラリンピックというとメダル、というイメージがあります。以前受けた認知行動療法の研修で、講師の先生が完璧主義の説明で「金メダル以外はメダルじゃない。」というアスリートがよく言っている言葉を挙げていました。その先生は、「メダル取れているうちはいいんですけど、取れなかったときにどうするか、ですね。」とも話していました。
完璧主義は認知行動療法でよく出てくる、考え方の癖の一つです。完璧を求めるあまり柔軟に対処できず、ストレスをためてしまいやすいため、うつ病などにも影響すると言われています。
オリンピック・パラリンピックの選手が完璧主義をやめてしまうとどうなるのでしょうか?金メダルは難しくなるのかな、と思います。完璧主義も、時と場合によって必要になるものなのでしょう。
メダルを取れなかったときにどうなるのか。メダルを手にすることができるのはほんの一人握りの選手です。多くの選手がメダルには届かないのが現実です。メダルが取れなかった選手たちは、どういう風に気持ちを整理しているのでしょう?
前回のオリンピックで、フィギュアスケートの浅田真央選手が脚光を浴びました。金メダルを本人も周囲も期待していましたが、ショートプログラムで力を発揮できず、メダルは絶望的になりました。それでも、翌日のフリーの演技は素晴らしく日本中が感動しました。あの演技は私たちにメダル以外の大切なことを教えてくれた気がします。
日々の暮らしの中で、時には完璧主義で頑張らないといけないこともあるかと思います。でも、いつも完璧主義でいると張りつめた糸が切れてしまうような状態になることもあります。ここ一番で力を発揮するためにどうするか、頑張っても期待した結果が得られなかったときにどうするか。オリンピック・パラリンピックの選手からいろいろ学べそうです。

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