プロセスを受け容れる

受け容れるか抵抗するか』で書いた

・客観的に対象として見ること
・誰しも感じる当然の感覚であること(ジャッジメントに気づき、自分を大切にする)
・心の枠組みを拡げる

という心の姿勢をつかって、「ありのままに受け容れる」こと、つまり、心配に対する心配、不安に対する不安、怒りをコントロールできない怒りなどに「抵抗しない」ことができるようになると、

人生の中で何が起こるかを選ぶことは必ずしもできないが、そのような出来事に対する心の姿勢を選ぶことはできる。
(中略)
人生におけるすべての瞬間を、葛藤の中に生きるのか、平和の中に生きるのか、怖れの中に生きるのか、あたたかいこころを持って生きるのか、私たちは選んでいる。
水島広子『怖れを手放す』星和書店

このような選択ができるようになります。
これが「結果に固執しない」ということですよね。

 

この次に親友やパートナーとケンカになってしまったら、「私はいつまで怒っていたいのだろう」と自分に問いかけてみましょう。
固執しないでいられると、怒りや、どうしても自分の思い通りにしたいという気持ちを手放しやすくなります。
固執しないで受け容れるか、それとも抵抗するか次第で、はじめは些細なことであったとしても、下手をすると一日を台無しにするほどの状況を、上手に切り抜けられるかどうかが変わってきます。
摂食障害から回復するための8つの秘訣』星和書店

そのような心の姿勢を摂食障害からの回復にどう役立てるかが重要になってきますよね。

 

「固執しないで受け容れるか、それとも抵抗するか」の考え方を人生にどのように取り入れられるかを、あなたも考え始めているでしょうか。
クライエントさんたちは、この原理が数え切れないほど多くの場面で役立つと繰り返し話してくれます。
この考え方がとても役に立ちながらも応用することがなかなか難しいのは、身体との関係に関する問題のようです。

あなたが身体やボディイメージの問題で苦しんでいるのでしたら、結果に固執しない原理がどのように役立つかを考えてみましょう。
先ほどの雨の例と同じように、あなたの身体そのものが嫌な気持ちを引き起こすのではありません。
身体は単に身体です。
嫌な気持ちを引き起こすのは、身体に対するあなたの抵抗と、その抵抗から生まれてくる情緒的な反応です。
摂食障害から回復するための8つの秘訣』星和書店

「結果に固執しない」ことに取り組むときは、『過食症や気分変調症で「自分との関係」を改善する』で書いたバイロン・ケイティの「4つの質問」の応用も役に立ちそうですよね。

 

しかし、実を言うと、このことで幸せになるか不幸になるかはあなた自身がコントロールできるのです。
本当の幸せは、外見または周りの何かを変えてみても、まず達成できません。
幸せかどうかということには、外に見えるものよりも自分の内面の状態が、はるかに大きく影響を及ぼすのです。
人生をどのように経験していくのかということは、あなたが人生に向き合うときの心の状態で決まるのです。
摂食障害から回復するための8つの秘訣』星和書店

このフレーズを読むと

人生におけるすべての瞬間を、葛藤の中に生きるのか、平和の中に生きるのか、怖れの中に生きるのか、あたたかいこころを持って生きるのか、私たちは選んでいる。
水島広子『怖れを手放す』星和書店

ということが実感できますよね。

 

8つの秘訣』の共著者でもあるグエンさんが、取り組み方のアドバイスを書いていらっしゃいます。

あなたが8つ目の秘訣を難しいと感じるなら、以下のコツが役に立つかもしれません。
まず、摂食障害行動から少し離れて立ちましょう。
症状が完全に消えている必要はありませんが、摂食障害があまりにもすべてをコントロールしていると、自分の中に何か他のものが入り込む余地がほとんど残っていません。私の場合、摂食障害がまるで鎖のように巻き付いていたので、本当に大切なものとつながり合うことができませんでした。

次に、体験を誰かと共有してみましょう。
こうした練習に興味を持って一緒に取り組んでくれる友達を見つけてみるとよいでしょう。魂に触れる経験をだれかと共有できると、体験の意味がますます深まります。

こうした練習をしてみてもつながりあった感じがしないときには、私は、自分に向かって「まだできていない」とだけ言いました。
それ以上は何も言いませんでした。
取り組みをばかげている、意味がないなどと評価せず、自分が悪い、自分には魂がないのだとも評価しないようにしました。
そんな批判的な考えが浮かんできたら、すぐに「まだできていない」とだけ言うようにしました。
摂食障害から回復するための8つの秘訣』星和書店

「まだできていない」、つまり、自分の感情や思考をあるがままの状態にしておくことで

自分はたしかに選べるのだけど、自分が辛くなるような選び方しか今はできないというプロセスでもある。
できるできないということも含めて自分のプロセスなので、その時々の自分をただ認めてあげればいいだけ。
水島広子『怖れを手放す』星和書店

抵抗も回避もジャッジメントもせずただ認めることなのですよね。

院長