ブログで5回にわたって、双極性障害に対する「対人関係-社会リズム療法(IPSRT)」について書いています。

もう一つの治療者ブログで「双極性障害の治療法」というエントリーで、『対人関係療法でなおす 双極性障害』から治療で必要な考え方や重要なポイントを抜粋しました。

 

クリニックのブログでは、その具体的な進め方について以下について、書いてます。

うつ病と双極性障害の違い

双極性障害の合併症

心理社会的治療の位置づけ

社会リズム療法(SRM)の行動療法的側面

対人関係-社会リズム療法(IPSRT)のプロセス

 

双極性障害に対する心理社会的治療に分類される対人関係-社会リズム療法(IPSRT)では、
①エピソード再発防止効果、②うつ病エピソード治療効果、③うつ病エピソード後の心理社会機能の回復を図ることで、再発の要因となる対人関係や社会リズムに対して働きかけます。

 

社会リズム療法で目指していくことは、それぞれ「明暗刺激」と「社会的同調因子」に同調している

・明暗周期に同調する体温・代謝(自律神経)のリズム
・社会的同調因子(刺激)からの情報に同調する睡眠覚醒リズム

の2種類の「体内時計(オシレーター:振動体)」をコントロールしていくことで、時間生物医学的な対処と行動療法的なやり方で取り組んで行きます。

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「対人関係-社会リズム療法(IPSRT)」による治療開始のタイミングは、「うつ病の急性期」「躁状態もしくは混合性エピソードから回復期」がベストと言われていますよね。

 

・パニック障害…動悸、過呼吸発作、不安発作
・不安障害…対人過敏、孤独(孤立)不安
・摂食障害…過食や過食嘔吐が多い
・過敏性腸症候群…下痢あるいは軟便、交代性
・月経関連症候群…PMS(月経前症候群)、PMDD
・強迫性障害…強迫観念
・その他の身体症状…頭重感、浮動感、耳閉感

また「双極性障害に合併しやすい疾患について」と「双極性障害の合併症」で記載したなどの合併症のうち、過食や過食嘔吐などの摂食障害は対人関係療法(IPT)がもっとも得意とする疾患であり、双極性障害に合併した場合は、社会リズム療法(SRM)という方法を組み合わせて、三田こころの健康クリニックでやってるようなユニークな治療になるということですよね。

 

・うつ病/慢性うつ病(気分変調症)
・摂食障害(過食症・過食嘔吐)
・トラウマ/PTSD

社会リズム療法(SRM)は、双極性障害だけに用いるのではなく、三田こころの健康クリニックでは、対人関係療法(IPT)と組み合わせて上記の疾患にも応用しているんですよ。